厳選した国産原料のみを用い、木樽仕込みで熟成させた天然醸造白味噌です。工夫を重ねた「京と麹」の自然な甘味、大豆のうま味、控えめな塩分。余分なものを加えないことで京料理の繊細な味を支えます。京都の料亭でお使い頂いている白味噌本来の味をご家庭で味わっていただけます。
京都嵐山から、川下りで有名な保津川の渓流をさかのぼると、そこは亀岡。 全国に名が知られる丹波地方の入り口に位置しております。丹波山地から京の都へ流れる保津川(大堰川)を東に見るこの地は、豊かな流れからもたらされる伏流水をたくわえ、古くから佳水の地として知られてきました。盆地特有の気候は、朝と晩、夏と冬の寒暖の差が大きく、緑に囲まれた澄んだ空気に朝霧の雲海が広がる、味噌醸造に適した天与の地です。 京都で数百年に渡って磨き上げられ、現在も日々深まる白味噌造りの技術と京都・丹波の豊かな自然。人と自然の調和によって「熟成白味噌」は醸し出されています。
平安京の貴族文化とともに歩んできた京都の白味噌。希少な食糧であった「米」をふんだんに使用して白く美味しい味噌が産まれました。京都の味噌はその成り立ちから「米みそ文化」であり、「米こうじ」がその原点です。「米麹」は白味噌の甘味を左右し、京都らしい雅やかな味わいが醸されるかどうかはその出来にかかっています。当蔵では、京都の味噌造りに伝わる麹造りの手法にさらなる独自の手法を加え、厳選した国産米は自ら精米して原料ごとにその歩合を変え、白味噌造りに最適な麹を出すように工夫を重ねて参りました。京都で生まれ、京都で育った、この甘味の強い、香り豊かな麹は、京都の味噌醸造ならではの麹として「京と麹」と名付けております。「京と麹」の醸し出す上品な甘さで、あなたの料理に京都の上品な味わいが加わります。
原料の国産大豆。うま味を左右する大豆ですが、白味噌造りでは工夫が必要です。大豆は取り扱いを誤ると味噌の色を濃くし、白味噌ならではの白さを損なってしまいます。当蔵では、色が現われないように大豆一粒一粒の皮をむき、小分け釜にて丁寧に蒸煮してふっくらさせてから仕込んでいます。特に本商品では、昔ながらの製法で「木樽」に仕込み、しっかりと熟成させてから樽の中心の「トロみそ」と呼ばれる最上部のみを取り出します。さらに、これをゆっくりと漉して仕上げることで、よりまろやかな風味に仕上がっております。白味噌の本場、京都でもめずらしくなった昔ながらの製法。この味噌を千年先まで継承するべく、さらなる研鑽を重ねて参ります。
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